第5回レート杯のデッキ選択と感想

レポートを書くなどといったことが大の苦手で、ブログを書いた経験は今までにないのですが、シャドウバースについてなら書けるのではないかと思い文字にしてみました。初めての試みですので温かい目で見てもらえると幸いです。



主にレート杯について語っていきたいと思います。
この環境ももうすぐ終わるので読んでも得することなどあまりないと思いますし、認識の違いなども多くあると思いますが、念願のレート杯出場記念として書きます。
感想のようなものだと思ってください。



前置きはこのくらいにしておいて、
まずは環境予測と使用デッキ選択理由から。


アディショナル環境が始まった当初は東RAGE予選の結果から原初ドラゴンが流行となり、そして依然として強力なアグロエルフが目立ったものでした。
そして、アグロエルフと原初ドラゴンに有利がつくと思われるコントロールエルフにも注目されはじめ、この時点で最も注目を浴びているのは圧倒的にエルフドラゴンでした。
その結果、原初ドラゴンに不利よりなロイヤルが減り、原初ドラゴンとエルフ両方に不利がつくネメシスが姿を消しました。


ですが冷静に考えてネメシスが消えたということは、ロイヤルの天敵がいなくなったということになります。
さらにロイヤルはエルフに強く、原初ドラゴン相手にも五分程度はやれることが分かり、環境的立ち位置が良いと判断したのでロイヤルの採用を決定しました。


残りは相方探しとなります。


ここで一旦、今回のレート杯の環境を個人の主観ですが具体的に予測してみたところ、まずロイヤルとドラゴン(原初とランプドラゴン両方)が最も多く選択されているのではないかと予想しました。次点でエルフ(コンエルの方が多いがアグエルもそこそこ)です。
主にこの3リーダーを中心とした環境だと思い考えました。
後はウィッチやヴァンプ、ネメシスあたりもいなくはないと思いますが、それぞれのリーダーが1~3人程度いるかもしれないといったところです。


ロイヤルの多さはレート杯にでる人たちがロイヤルの環境的立ち位置の良さに気づかないはずがないと思いました。(裏をかけばネメシスで一人勝ちできる可能性がでてきますが、そこまでメタが回らないと思い考慮はしませんでした)
原初ドラゴンはどのデッキにも比較的強く、不利マッチを覆す力もあるtier1特有のパワーがあるためそれなりの数がいると予測し、アグロエルフは環境的立ち位置が悪く、逆に立ち位置の良いコントロールエルフが多いと想定しました。


ここでふと注目したのがランプドラゴンでした。原初ドラゴンに有利がつき、ロイヤルエルフにも五分以上にやれるのではと考え調整に望んでみたところ手応えを感じました。
(自分がランプドラゴン注目したことや、周りの調査によるとランプドラゴンを握る方もちょこちょこいるのではないかとも思いました)



以上のことから、僕がレート杯に選択したデッキはミッドロイヤルとランプドラゴンになりました。



使用したデッキレシピ

ミッドロイヤル
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よくあるロイヤル。
RAGEで使用した40枚同じを持ち込みました。
すでに信用できるレシピだったというのもありますが、リアル多忙のためこのリーダーに調整時間を割くことがあまりできず、下手にいじることをやめました。
語れることと言えば、レート杯の環境ではコントロールエルフやランプドラゴンがそれなりの数はいると想定していたため、それらのデッキに対し1枚で勝利貢献度の高い援護射撃をピンで入れることは決定としていたことくらいです。



ランプドラゴン
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東RAGE予選を突破したソルトさんのランプドラゴンやTwitterに転がっているものが基盤だったため0からの構築ではありませんが、ランプドラゴンはしばらく環境に存在していなかったため使用するのはひさしぶりでした。そのため、すべてのカードの使用感などを確かめるために主にこのリーダーに調整時間を割いていました。
ルームマッチで対ロイヤル、原初ドラゴン、コントロールエルフの相性確認から始まり練習及び調整をしました。



今環境のランプドラゴンは流行する前にRAGEやレートが終了してしまったため、デッキの完成形といえるものが出回っていないので自分なりに調整して選択したカードの採用理由を書いておこうと思います。


注目採用カード

・竜の峡谷
中速以降のデッキ相手に大型を一体置くだけでは簡単に処理できるカードが多くドラゴンの強さを活かしにくいです。このカードで盤面を補強し毎ターン無理を押し付けることがとても強いため必須カードだと思っています。
対ロイヤルにおいてこのカードを安全に置けるとだいたい勝ちます。大型の横に5/5を置いてあげるとロイヤルの処理限界を越えイージーウィンしやすいです。
マーズや白セリアの横展開、ガウェインが場に残っていたり、次のターンに黒で蓋をされるなどを考えると置けないこともありますが、ランプドラゴンが嫌う援護射撃を置かれても返しにこいつを置いてあげると勝てる試合が多く発生します。
対コントロールエルフにおいてはこのカードがないと話になりません。アジ3ゼウス3の構築で毎ターン大型を雑に投げつけて押し付けることができるならともかく、自分の構築はゼウス0ですし、アジ・ダハーカをたくさん抱えていたり、相手の盤面を無視して顔にいけるほど都合のいい展開にはならないため、このカードは絶対に採用したいカードだと思います。
しかし、序盤に複数枚抱えたときの弱さや、アグロエルフにあたってしまったときにゴミと化する点が怖くなり2枚の採用となりました。


イスラーフィール
ランプドラゴンはAOEが豊富かつフィルレインや殺竜剣、大鎌などの、横並びや大型に対する解答が多いため、原初ドラゴン相手において盤面の処理は有利な展開になることが多いでしょう。
しかし、原初ドラゴンはアジやアイナで顔を大きく削りそのまま押しきることを狙ってくることが多いです。
イスラーフィールによってリーサル圏内から逃げつつ処理を押し付け大型を連打することでクロックが逆転します。
このカードの採用によって原初ドラゴンへの有利を確かなものにできると考えて2枚は必須だと思いました。
他マッチにおいては弱く、プレイするにあたって進化権が求められるのはネックですが、大亀の長老の採用、ジャングルの守護者圏内から離しつつ大型を置けるなどのことをふまえてデッキのノイズと思うほどではなく、現環境の仮想敵において原初ドラゴン相手に最も有利がつき落としたくないマッチでしたので減らすことはできませんでした。


ドラゴニュートの威圧
サラブレの代替?となって今弾に追加されたカード。
サラブレよりもずっと取れる範囲は狭くケアされやすいですが、ドラゴンが苦手とする序盤の横展開に対してささり、託宣威圧などのテンポロスを多少補えるムーブもあるため、取り敢えずよくみるドラゴンに当たり前のように採用されているカードです。
原初をとるために狂えるドレイクを投げたらオルカを並べられてそれに対する解答がないなんて残念なこともあるためAOE枠を増やすためにも調整初期段階では3枚採用。(初期段階なためある程度アグロエルフ意識もあり)
3枚で試していてまず思うのはこのカード弱いである。エンジェルバレッジに近いものなのだから当然かもしれませんが。
序盤に持っていても打たないまま抱えてるなんてことも多く2枚目を引いたときにはもちろんくさります。
ランプドラゴンはPPを加速した後には、毎ターン大型1枚で盤面を制圧し処理を押し付け相手にリソースを割いてもらうプランになっていくのですが、PPが多い状態でこのカードをエンハンスで打っても横にスタッツの低いフォロワーを添えるだけになり、強い動きとはいえないでしょう。
原初ドラゴンデッキであれば打点貢献も大きいのですが、ランプドラゴンですと打点貢献よりは手札でもたついてるストレスのほうが大きいと思います。
ただ、原初ドラゴン相手にはもちろん強いですし、アーサーの返しに威圧フィルレイン進化は少し気持ちいいです。
1試合に1枚活躍するかも程度ですがAOEの数をある程度確保したかったため2枚の採用となりました。



・ラースドレイク
採用0~2で調整していたカード。
分かりやすいAOE枠で、序盤では進化すれば6/6サイズを押し付けることができ、エンハンスで使えば4/4を置くことができ威圧と違って処理要求することができます。
それでも、4/4の処理など片手間で行われることも多く好き放題されるよりは気持ちまし程度だったりします。
ランプドラゴンを使うにあたって、優勢な展開なのにAOEが足りず相手の横並びに対する解答がないというのが最も寒く、威圧の枚数を減らしたこともあり、AOE枠の追加としてこのカードを二枚採用することになりました。
レート杯の環境において最も多いと想定していたミッドロイヤルに対して3点AOEはささりうることもポイントです。


・ドラゴサモナー
ドラゴンデッキに置いて当たり前のように採用されているカードその2。
ランダムではありますがアイラ、狂えるドレイク、アジ・ダハーカなどの重要カードを持ってきてくれるありがたいカード。
最近では、このカードの枠にまどろみの白竜を採用しているケースも多くどちらを採用しようかの比較になりました。
まどろみの白竜は2ターン目に置ければ2/2と相互トレードすることができ、テンポロスをせずに回復とドローを進めることのできる魅力的なカードでした。スタッツ面において体力1な点が気になりますが、それはそもそも2/2に踏まれるドラゴサモナーにも問題があり、このデッキは威圧や純真の歌い手、フィルレインなどの1打点にシナジーがあるため、両カードにおいてこの問題はあまり気にしないことにしました。
とくに回復が魅力的にみえるまどろみの白竜の最もダメだと思ったところは、その効果が起動するまでのタイムラグです。
重いカードが多く、手札のくっつきが悪くなることの多いランプドラゴンデッキですが、ドラゴサモナーを使用していると4PPや6PPのときにアイラやフィルレイン、サモナー二枚目などがくっつき綺麗に動けることがかなり増えます。(ランダムサーチですが)
また、終盤に引いても即時サーチのためそのまま大鎌や巫女につないだり、どうしようもない盤面のときに次のターンに狂えるドレイクを出せるようにお祈りサーチしたりできるのですが、まどろみの白竜の場合は2/1を置くだけです。そのドローが使えるようになるまでに2ターンはかかる弱さが気になったため、ドラゴサモナーを優先して採用することになりました。



注目不採用カード

・ゼウス
守護が活きると試合貢献の印象が強く、また、アジゼウス連打でむりやり削りきることもあり、このカードを0枚には抵抗がありました。
ただ、10コストなため1枚行動しかできず、相手の盤面にあまり影響を与えない点がかなり気になります。(疾走なため1枚なら相手のフォロワーを処理することはできますがそもそもその動きが強くない)
対コントロールエルフに置いて見た目は強そうにみえますが、投げるときはだいたい相手の盤面にフォロワーが残っており、無視して顔いくとネルシャやリラなどに楽に取られたあげく、相手の盤面に処理しにくいスタッツのフォロワーが並んで目も当てられない状況になるなんてこともあり、単体では非常に使い勝手の悪いカードだと思いました。
もちろん対コントロールエルフに置いてこのカードが弱いというわけではありませんが、あくまで峡谷で無理を押し付けてからの後押しとして必要となるカードでしょう。
アグロエルフや原初ドラゴン相手には蓋をするという点で役に立つこともありますが、デッキに枠がなく、コストが重い使いにくさと、事故を恐れたこと、イスラーフィールをすでに確定枠としていたためこれ以上ニュートラルカードを増やすと狂えるドレイクの打点に影響する、などの点から思いきって採用を0にしました。


以上がランプドラゴン調整中に思ったそれっぽい採用理由になります。



実際にこの80枚でレート杯を終えた後の感想


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結果は3-2で11位でした。
ロイヤルと原初ドラゴンにはかなり勝てたものの、コントロールエルフを舐めすぎてました。
環境をそこまで読み間違えていたとは思っていませんが、3回コントロールエルフにあたり、3回ともランプドラゴンがコントロールエルフに負けてしまいました。
調整段階にて、ランプドラゴンが最も対戦したくないのがコントロールエルフ(ロイヤルエルフ原初の中から)と分かってはいましたがそれでも微不利から五分近くは戦えると思っていました。(実際、調整段階のルムマではそれなりに勝てた)


いざ蓋を開けてみればコンエルに惨敗


このマッチ、ロングゲームになることが多く、峡谷が無限に欲しくなるはリソースが足りなくなりドロソが欲しくなるはでとても辛い試合ばかりでした。
峡谷を2枚しか採用していなかったため、コントロールエルフと人読みした相手には単体キープしていたのですが1枚はったぐらいじゃダメで、さらに都合よくアジ・ダハーカを複数枚引いているくらいでなければ勝てるわけもなく決勝トーナメントに進むことはかないませんでした。
峡谷の枚数を1枚でも落とすことはデッキのパワーを大きく下げていたため、今回の最大の反省点は峡谷3枚入れていなかったことでしょうか。



おまけ程度に今環境における使用デッキのマリガンについて

ロイヤル

基本的にはアーサーを探しにいったり、ミラーでのバルバロッサ、マーズがささる対面でのキープなどですが、今環境において半年ぶりに到来した原初ドラゴン相手には少し変わってきます。
序盤からフォロワーを並べて攻めていき原初ターンにはペースを取っていることが大事なマッチなため低コストをキープしていく必要があります。


ドラゴン

概ね託宣純真アイラを探す簡単なマリガンです。
ランプドラゴンとなるととくにランプカードとドロソが大事になります。
細かいとこだと、後手だと3コスがだぶついて動きづらかったりするのでロイを単体ではキープしなかったり、最強カードのためアジをキープしたりするぐらいです。



最後に、

レートを今までやってきて様々なこと(魂の一戦負けたり魂の一戦負けたり魂の一戦負けたり)がありましたが、自分の実力は確実にアップしていると感じます。
1年間レート杯にでることを一番の目標にシャドウバースをしていたため、第5回Ratings杯にでれて本当によかったです。
最初はJCG優勝、次はレート16位以内と目標を立てて達成してきたので、これからもさらなる高みを目指して邁進していきたいと思います。
ここまで読んでくれた方、ありがとうございました。